PEP Conference 2022

AI時代の大学英語教育―延命か、革命か―

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参加費

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プログラム

開催にあたって

「私はミッションに最高の熱意と自信を持っています。そして、私はあなたを助けたい。」これは1968年の映画『2001年宇宙の旅』に登場する人工知能「HAL-9000」のセリフです。人工知能すなわちAIと言えば、一昔前まではSF映画の中に出てくる架空の存在でした。HAL-9000は残念ながら人間を裏切ってしまいますが、現実世界のAIはとても有能で便利なツールとして、私たちの生活の様々なシーンで活用されるようになっています。

教育の世界も例外ではありません。特に語学の世界でのAI活用が秘める可能性は他の領域と比べてはるかに大きいと言えます。なぜならAIが最も得意とするは人間のことば(自然言語)を扱うことだからです。

語学、中でも英語教育ではこれまで多くのメディアが活用されてきました。特にコンピュータが普及して以降、情報機器を活用した教授法はComputer-Assisted Language Learning(CALL)と呼ばれ一時代を築きました。しかし、近年の教育DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れはその歴史を塗り替えようとしています。

VR(Virtual Reality)空間の中に広がる教室、スマホの音声認識で手軽に行える発音トレーニング、自動判定を組み込んだ統合型フィードバックシステム、そして驚異的な精度とスピードで多言語を翻訳するニューラル機械翻訳。伝統的なCALLは、もはや完全に過去のものとなりつつあると言えるでしょう。

立命館大学4学部で展開しているプロジェクト発信型英語プログラム(PEP)は、学生自らの興味・関心に基づいてプロジェクトを立案し、ICTを活用して情報をまとめあげ、英語で発表するという探究型スタイルを2008年から大学の正課英語授業として実施してまいりました。

2022年5月、立命館大学で開催された教育開発DXピッチにおきまして、PEPは優秀賞を獲得し、様々なWebサービスを予算措置していただけることとなりました。具体的には、先ほど羅列したVR空間上の教室、スマホ発音トレーニング、フィードバック統合システム、そしてニューラル機械翻訳の全てです。こうしたテクノロジーの活用でPEPの授業がどのように改善したのか、どういった課題点が見つかったのか、また、従来の教授法や制度の延命を図るべきなのか、革命的変化を受け入れるべきなのか… これらは、立命館大学が掲げる2030年の学園ビジョン=R2030の実現にも緊密に結びつくポイントであります。

本カンファレンスでは、PEPが正課授業を通じて2022年度に活用した様々なオンライン・サービスのプロバイダーの皆様をまじえて、AI時代の新しい大学英語教育のかたちを議論します。ご参加の皆様からも知見やお考えをいただき、活発に議論できればと存じます。ぜひ多くの方々にご参加いただければと思います。

対象と目的

 本カンファレンスは以下の方を対象といたします。


助成

本カンファレンスは立命館大学「2022年度 多様な授業形態における教育手法開発と実践を促進する支援」予算の助成を受けています。

お問い合わせ

本カンファレンスについてのお問い合わせは木村(syuhei@fc.ritsumei.ac.jp)までお願いいたします。